君だけに送るエール【短編】
前に俊介と同じ中学から来た子達に聞いてみたら、どうやら彼は中学の時は今と変わらず明るい性格だったが、こんな珍妙な事はしていなかったそうだ。



…不思議なもので。







この変な関係のせいで校内で俊介に付いたあだ名は"ポチ"とか"ペス"とかの犬系か"お付き"とかが"林の"のあとに付くようなもの。

どこにもメリットなんかないだろうに。














っていうか、こんな感じの私達なので、時々他のクラスの子とかに「付き合ってるの?」って聞かれることがあるけど、それがまたそうでもない。







私がそうじゃない理由としては、ワタクシ、他にお慕いしている殿方がおりますの。



そして彼がそういうんが目的じゃなさそうだと私が思う理由…





「諱花諱花っ!
今週は先輩と話は出来たっ?」






教室の私の前の自分の席に前後反対に座って顔を輝かせている俊介。

そう、このジャンルに関しても結構ノリノリで応援してくれていたりするのだ。
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