君だけに送るエール【短編】

｢うぃ、えっと、今週は一回だけできました…｣

｢一回かぁーでも顔は覚えてもらったんだよな？
いまんとこ彼女っぽい人はいないみたいだし、マイペースに行こう！｣



｢大丈夫諱花は可愛いんだから！｣とか毎度こいつに言われる言葉とともにニカッ！と屈託なく笑顔を向けられ毎度の事に私は力なく笑ってみせる。









私の恋愛は高校に入ってからと言うもの、あまりうまく行っていない。

というのもまぁ当たり前と言えば当たり前で、四六時中こんな男連れ歩く(ような感じに見える)女に告白されてもしっくりこないだろう。






｢俊介君の事があるからみんなあんまり言ってこないけど、諱花って結構モテるんだよ？｣

｢どうだか、朱里こそ皆のアイドルじゃん｣



そう、可愛くて優しい朱里は皆の人気者。
私が男だったらそれこそ絶対彼女にしてる！