君だけに送るエール【短編】
どこかで見たような
そんな一部賑やかしい学生ライフのさなか、それはそれこそ突然私の前に現れた。
「諱花先輩!」
なんだか少し懐かしい。
聞き覚えのある温かさに振り返ると、声の主ははにかむように安堵の笑顔を見せて駆け寄って来た。
「いっちゃん!」
「お久しぶりですっ」
また先輩の後輩ですよ。と柔らかく笑う、実は私の初恋の相手。
「えっ!?誰誰このイケメン!」
「長谷部 勇(ハセベ イサミ)。中学の時の後輩」
今では当然のように私の周囲のどこかに必ずいる俊介がいつの間にか割り込んで来て興味津々に彼を見る。
こういうところを見てると確かに犬っぽいかも。
「どーもはじめまして!俺は岩垣 俊介!
諱花の応援隊長兼クラスメート!!」
クラスメートが主でしょーよ。
「あ…どうも……」
そりゃ引かれるよ。
「応援隊長って……諱花先輩、ファンクラブでも出来たんですか?」
「こいつの完全なる個人運営がね。
隊長副隊長書記全部こいつオンリーでカウント可能ならだけど」
要するにそんなもんないよ。
「へぇ、付き合ってるとかではないんですねぇ」
「俺はいつでも良いよ諱花!!」
「…へ!?ハァッ!!?ちょっ馬鹿野郎っ!!!!」
何そのウェルカムポーズ!
唐突な来訪者で気持ちが浮き気味だったからかちょっと動揺し過ぎて過剰反応してしまった。顔熱い。
俊介が叱られた園児みたいにしょげた。
なんだ可愛いな。
恋愛面まで応援する俊介のことだから、あんな言葉流す同然に否定するものとばかり思ってたところに不意打ちでとんでも発言しよってからにまったく。
まだちょっと脈が速いかもしれないじゃないか。
「諱花先輩!」
なんだか少し懐かしい。
聞き覚えのある温かさに振り返ると、声の主ははにかむように安堵の笑顔を見せて駆け寄って来た。
「いっちゃん!」
「お久しぶりですっ」
また先輩の後輩ですよ。と柔らかく笑う、実は私の初恋の相手。
「えっ!?誰誰このイケメン!」
「長谷部 勇(ハセベ イサミ)。中学の時の後輩」
今では当然のように私の周囲のどこかに必ずいる俊介がいつの間にか割り込んで来て興味津々に彼を見る。
こういうところを見てると確かに犬っぽいかも。
「どーもはじめまして!俺は岩垣 俊介!
諱花の応援隊長兼クラスメート!!」
クラスメートが主でしょーよ。
「あ…どうも……」
そりゃ引かれるよ。
「応援隊長って……諱花先輩、ファンクラブでも出来たんですか?」
「こいつの完全なる個人運営がね。
隊長副隊長書記全部こいつオンリーでカウント可能ならだけど」
要するにそんなもんないよ。
「へぇ、付き合ってるとかではないんですねぇ」
「俺はいつでも良いよ諱花!!」
「…へ!?ハァッ!!?ちょっ馬鹿野郎っ!!!!」
何そのウェルカムポーズ!
唐突な来訪者で気持ちが浮き気味だったからかちょっと動揺し過ぎて過剰反応してしまった。顔熱い。
俊介が叱られた園児みたいにしょげた。
なんだ可愛いな。
恋愛面まで応援する俊介のことだから、あんな言葉流す同然に否定するものとばかり思ってたところに不意打ちでとんでも発言しよってからにまったく。
まだちょっと脈が速いかもしれないじゃないか。