大嫌いなアイツ



……――――帰り道



あたしはあかねと帰った。


もう空は薄暗い。

空はあたしの心を表しているようだった。






「…美香??

何があったかなんて聞かない。
あたし待ってるよ??
美香が話してくれるの…

けどこれだけは忘れないで??

美香には信じてくれる人がいっぱいいるからね……??」




あたしは言葉を失った。




自然に出てきた言葉。







「…ありがと…」






その一言だけだった。








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