大嫌いなアイツ





―――――ガラッ



あたしはドアを開けた。





「「「「……………」」」」




一瞬クラスが静まり返った。




そんな沈黙の中

口を開いたのは…



あかねだった。






「………み………か……??」



なんであたしだって分かるの??

みんなは分からなかった。


なのに…なのに…


あかねは分かってくれた。



「…あかね…隠しててごめん…


あたしね…あたし…」







――――――ブォンブォン




あたしの次の言葉は単車の音で遮られた。





クラスのみんなは窓側に行き外を見た。









「…なぁ…あれ美王組ぢゃね??」



クラスの人の言葉であたしは確信した。





最後の戦いだと。











.
< 233 / 259 >

この作品をシェア

pagetop