大嫌いなアイツ





「美龍様…お約束通り来ましたよ…。


絶対にあなたを連れ戻します。
命令ですからね………」





「……うっせ。

誰が約束したんだよ!!!」



美王組の奴らは驚いていた。

あたしの出てくる速さに。




あたしは美王組が来たとき

すぐ教室を飛び出してきた。



だからここにいる。





「……手間が省けましたよ……

自分から出てくるなんて……」



「…これで最後の戦いだ。」






―――――――ボコッ



「―――うあぁぁぁぁ」




殴られる音、倒れている人の声、


それしか聞こえない世界にあたしはいた。








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