きっとずっと
「…なあ、桜。
俺、まだまだガキだけどさ、爺になるまでずっとお前と一緒にいたい。
ずっとお前のこと守るからさ。
まだ高校生のくせにって思うかもしれないけど、大学卒業したら、結婚して欲しい。」
ポトリ ポトリ
賢の言葉と、心が嬉しくて嬉しくて、声にならない言葉のかわりに、涙だけが後から後から湧いてくる。
声が出なくて、ギュッと更に強く賢のシャツを掴む。コクコクと首を縦にふりまくる。
「…りがと。
ありがとう。賢。
私も賢と結婚して欲しい。」
今までで一番の笑顔で、賢が笑った。
その姿に、また私の胸がときめいた。