恋愛ごっこ
中学2年生
 桜舞う季節・・2年生になった。

 舞とりえとゆいの3人は隣の3組
 麗菜も隣の5組
 あたしは4組
 知ってる子は1人もいない・・
 ・・絶対仕組まれてる。間違いない・・
 あたしは森と別れた。
「他に好きな人いるから」
 それが理由・・
 ・・・・好きな人なんていないよ。
 あたしは嘘をついたんだ
「わかった」
 これが森の最後の言葉だった

 あたし最低だよ。
 今はそう思う。
 でもその時のあたしは、別れた事に満足していた。
 ・・なんて最低な女なんだろう
 
「優希ちゃん?」
 一人の女の子が声をかける
 ・・・あれ?この子知ってる子だ・・確か同じ学校だった・・・・
「え・・」
「あたし真希♪同じ学校だったよねぇ!」
 なんだぁ知ってる子いたじゃんよかった♪
「あ!真希ちゃん!同じクラスなんだ。よろしくね!」
 よかったぁ
「よろしくぅ☆」
 真希は、小学校のとき何度か話した事はある。
 小柄で、ソフト部で頭は・・バカ(笑)でもそこが可愛いんだ。
「真希ねぇソフト部なんだ!真希らのクラスにもう一人ソフト部いるから紹介してあげる!」
「ありがと!」

 どんな子達だろう・・!

「ちわッス!澤野裕子だよ!よろしく~!」
 ショートで唇がぷっくりしていてクールな感じ
「よろしく!!」
 あたしの人見知りはなおっている 
 仲良くなれそうだなぁ!!

 そんなとき・・
「小鳥茜だよ~よろしくぅ!!」
 いきなりだったからびっくりした・・
「あ、よろしく~!」
 あたし達は声を揃えた。

 茜との出会い・・
 これから信じられない未来が待っている。
 そんな事あたしには知らない。
 未来なんて見えるわけがないよ。
 はぁ・・・あたしは馬鹿だよ
 
 分かっているのに
 止められない 止められない
 あの時断っていれば・・・・
 ・・いまさら後悔しても遅い。
 全部あの頃の自分が悪かったんだ。
 
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