恋愛ごっこ
 そしていつもの公園に―・・

「でねでね~!!」
 ・・茜は喋り続ける
「それでねぇ~」
 あたしは茜の言葉は耳に入ってない
「っていう事なの~優希はどう思う!?」
 ・・えっ!?
「え?あぁいいんじゃない?」
 ・・わからない
「嘘。優希最近おかしいよ~全然話聞いてないでしょ!」
「何で分かったのぉ?ごめんね・・」
 茜はすごい。
「実はあたしね・・」
 ・・いつの間にかあたしは“竹田隆司”について話していた・・

「そうなんだ!!優希頑張ってね!!あたし応援するから!!」
「ありがとう!茜はいないの?」
「うん!いない!」
「そうなんだぁ」
 ・・なんでいないんだろう

 あたしは好きな人ができていくのに
 茜は気になる人すらいない・・
 あたしはカルイオンナ?・・なの?
 
 気づけば昼

 あたし達は学校に持って行く弁当を食べた

「たまにはこういうのもいいねー♪」
「そうだね♪」
「お金持ってきてる?」
「うん!」
「プリクラ撮ろうか!」
「オッケー!!」

 あたし達はプリクラ機がある建物へと向かった
 
 ・・―パシャッパシャ・・

 ラクガキをしてるとき
 あたしは気づいた

 あたし・・笑ってない。
 撮るとき、すごく笑っていたのに・・あたし・・笑ってない。
 顔が恐いよ・・・・
 何なの?
 ・・・・あたし・・きっと、学校を出る前に竹田に見られた、あの目が忘れられないんだ
 正直恐かったんだ・・
 真剣にあたしを見る竹田の顔・・
 何を思ったのか・・竹田が、学校をサボって教室から出て行くあたしを
 どう思ったのか・・・
 もちろん、『良い』訳がない。
 『悪い』印象に決まってる・・
 きっと幻滅されただろうな―・・
 
 そんな事ばかり気にしていて・・
 
 夜になり
 家に帰り・・

 
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