恋愛ごっこ
「優希!もうあんたって子は・・夜遅くまで起きてるから朝早く起きられないんでしょ!?だらしないわね!」
 朝から怒鳴られる。
「わかったわかった!」
 そう言い、しぶしぶ用意。

 麗菜の家まで小走りになりながら向かう。
「ごめん!お待たせ!」
「おっそ~い!」
「寝坊しちゃった!」
「もうっ」
「あのね麗菜・・・」
「どうしたの?」
 麗菜は顔を覗き込む
「昌と別れた♪」
 明るく振舞った。
「はぁ!?なんで?」
「付き合ってる気がしないんだよね~てゆうかぁだいたいあんまり好きじゃなかったって感じ!」
 ・・誰かあたしの口をふさいで・・
「・・・・」
 麗菜は黙ってあたしの話を聞く
「・・それで~、あたしが別れる?って聞いちゃった!じゃぁおうだって~それで終わっちゃったの!」
 麗菜なんで黙ってるの?何か言ってよ。
「最低だね」
 麗菜は動きを止めてあたしを軽く睨みそう言った。
 あたしは言葉を無くした。本当の事だから・・
「だいたいあんまり好きじゃなかったって言ったよね。好きじゃないのに付き合ってたの?それ最低だよ。」
 違・・それは口が勝手に・・
「ち、違うのそれは・・」
「違わなくない。先学校行くね」
 麗菜は走って学校へ向かった

 あたしはその場を呆然と・・立っている事しか出来なかった。
 麗菜に謝らなくちゃ・・・・

「おい!何してる」
「えっ!?」
 ・・誰?
「早く行かないと遅刻するぞ」
 なんだ先生か・・
「はぁ~い」
 ちょっとホッとしながら答える。

 学校に着いた時には皆席に着いていたけど先生はまだ来てなかった。
 あたしは乱暴にボストンバックを机に置いて、イスに座ろうとしたとき
「伊藤さん?」
 誰?この女の子・・
「え・・何?」
「えみりってゆうんだ♪よろしく!!」
「え・・あぁ・・よろしく。」
 いきなりすぎて頭が混乱した。
「何かあったの?」
 えみりは勘が鋭い・・今会ったばかりなのに
「ううん!てゆうか優希って呼んで♪」
 わざと明るく振舞った
「オッケェ♪えみりでいいからぁ!」


 
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