Skyblue
あと1週間
家に帰ったのは
夜の8時。
「おかえり~」
台所からお母さんの声がする。
「ただいまッ」
ちょっと、顔を出しながら言った。
「遅かったわね~もう、ご飯食べちゃったよ?」
食器を片づけながら言うお母さん。
「あーごめん、もう食べてきた」
「あッ、そうなの。助かった~」
「えッ?」
「さっき、和也が帰ってきたのよ」
「に、兄ちゃん!?」
兄ちゃんは
一応、1人暮らしをしている。
まあ、よく帰ってきては
ご飯食べて帰るんだけど。
「そーそー夏休みでしょー?大学も」
だから、流夏と旅行の計画するって。というのを付け足した。
あ~そっか。と頷いて
みんながいる
リビングに足を運んだ。
「あッちょっと待って」
お母さんに呼ばれて振り返ると
これ。と言ってビール缶を渡された。
お父さんに…か。