Skyblue
「音、出るよな」

「うん」


あたしは、

しばらく

マウスピースで

口を慣れさせた。




「自分の好きなこと、見つかった?」


「海のおかげでね♪」


あたしは

海に向かって

笑って見せた。




「あのさ、流夏…その顔他の男の前でやんなよ」



海は

顔を赤らめながら

そう言った。


あたしは

意味も分からず

「うん♪」

と頷いた。

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