Skyblue

いつものカフェで待ち合わせ。

あたしは

アイスコーヒーを頼む。

「あーいたいた。ごめん、ごめん」

奈々架は、少し遅れてきた。

「いいよ。つーか、あたしこそごめん。急に…」

「別にいいよ~あたしも、水着欲しかったし♪」

そう言って、笑顔になる、奈々架。

「てか、誰と行くの?横浜♪」

ニヤニヤして聞いてくる奈々架を見て、

多分男だと思ってるんだろうなって

想像してしまう。

まあ、間違ってはないけど…


「兄ちゃんだよ」

「に、いちゃんって…和也さん?」

大学2年の兄ちゃんは

うちの中学では少し有名人。

「それ以外、いないっしょ」

「そ、だよね…」

「どうした?」

いや、なんとなく言いたいことは分かる。

実は

奈々架は、兄ちゃんが好き。

本人の口からは聞いたことがないが

多分そう。

告られても、好きな人がいるって言って

断るし。


本当、

分かりやすいと思う。


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