アイツの隣
再開
あれからというもの、
抱き合って、泣きあって
結局、肝心なことを話してなかった。
もうすぐ
ホームルーム。
あたしの気になっていた
隣の席の人は
一度も見たことがない
だって学校にこないんだもん
ガラガラー----------------------
「おーしホームルーム始めるぞ・・・って今日も
乃岸は休みかぁ?」
「・・・すっません遅刻しました。」
え・・・・。
そこにはどことなく、あの河川敷であった
サイテー男に似てる部分があった。
ま、まさかね・・・・・
「乃岸波弥斗っス」
女子がざわざわしてる。
そこまでかっこいいとは思えないんだけど。
まぁ・・・かっこいい方?
「・・・都陀亜弓?・・・」
ビクッッ・・・・
「は、はい・・・・」
彼はあたしを見ると・・ニッっと笑った。
「よろしくな・・」
「あ、はぁ¥・・・」