アイツの隣
「亜弓こそ・・・・・
なに考えてんの??」
厳しい顔をした亜里沙が言った。
「あたしは・・・だからッ」
「あたしは・・べつに亜弓のその秘密・・
探ろうとおもってないし・・・
亜弓がしゃべりたくないんならそれでいい・・し。・・」
亜里沙のキレイな瞳から
透明な雫が落ちた。
「な・・なんのこと?」
「あたし・・じゃ・・
亜弓の親友になれない・・?」
「えっちょ・・・なに」
「いつも笑っていれば・・・
亜弓が心開いてくれるかもって・・・
それで・・」
亜里沙・・・そんなこと
「亜弓・・人に言えないことは誰でもあるよ、
少しでもあたし・・亜弓の支えになれてたらよかった
ごめん。」
ちがうよ・・・
こんなんじゃない・・・
「ちがうよ亜里沙!!」
なんでこんな状況になってんの?
「あたし、いっぱい話すよ?
はなすよ・・・・だから・・そんな作り笑いしないで・・・」
「・・・・・・」
「あたしには亜里沙しかいないよ・・
あたしでよかったら友達でいさせて・・・」