ぐらんでぃおーそ。
「でしょ?と言われても分かんないよ」
思わず笑ってしまう。
「エサト君にも同じコト言われた」
「…エサト君って?」
「えさしさとる」
『江刺聡』とまた地面に字を書く。
「さっきまで隣にいたんだけど、帰っちゃった」
その言葉を聞いて、胸が少し痛んだ。
名前も知らない人に恋して、せっかく名前が分かったのに失恋。
「エサト君は蛯名さんみたいに楽器吹かないんだね」
「多分ね。よく知らないけど」
「へ?」
「クラスは一緒だけどあんま話さないから分かんない」
「付き合ってるんじゃないの!?」
もしかして勘違いしていたのかもしれない。
「誰と?」
「エサト君と!」
もしかしなくても勘違いしていたのかもしれない。
「そんなこと言ったっけ?」
完全に勘違い。
「そうかぁ…付き合ってないのかぁ…」
ヘタリ、とその場に座り込む。
一気に気が抜けた。
「エサト君に恋ってヤツっすか?」
悠樹は栄光と同じように座る。
「恋ってヤツっす」
「だったらオイラが応援してあげるね」
勢いよく立ち上がり、サックスを吹き始める。
どこかで聴いたことのあるメロディー。
思わず笑ってしまう。
「エサト君にも同じコト言われた」
「…エサト君って?」
「えさしさとる」
『江刺聡』とまた地面に字を書く。
「さっきまで隣にいたんだけど、帰っちゃった」
その言葉を聞いて、胸が少し痛んだ。
名前も知らない人に恋して、せっかく名前が分かったのに失恋。
「エサト君は蛯名さんみたいに楽器吹かないんだね」
「多分ね。よく知らないけど」
「へ?」
「クラスは一緒だけどあんま話さないから分かんない」
「付き合ってるんじゃないの!?」
もしかして勘違いしていたのかもしれない。
「誰と?」
「エサト君と!」
もしかしなくても勘違いしていたのかもしれない。
「そんなこと言ったっけ?」
完全に勘違い。
「そうかぁ…付き合ってないのかぁ…」
ヘタリ、とその場に座り込む。
一気に気が抜けた。
「エサト君に恋ってヤツっすか?」
悠樹は栄光と同じように座る。
「恋ってヤツっす」
「だったらオイラが応援してあげるね」
勢いよく立ち上がり、サックスを吹き始める。
どこかで聴いたことのあるメロディー。