空に片想い

「海斗…」


栗が学校から出ると彼氏が校門で待っていた。

いつもの笑顔は…ない


「栗…」


どうして…

いつもみたいに『りっちゃん』って呼んでくれないの?


「とりあえず…場所を変えよう」

「うん」


栗は海斗に連れられて近くの公園へ来た。

2人でゆっくりベンチに座った。


「話って何かな」

先に話を切り出したのは栗の方だった。


「俺…さぁ…」


何…

聞きたく無いよ。
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