空に片想い
次の朝
いつものように学校へ行く。

学校に着いてやる事が無かった私は静かに読書する事にした。

「しゅーりちゃん」


………!?

「け、堅斗君!?」

なんで彼がまた?
今日は日直じゃないし
えーとえーと

「何読んでるん?」
「Σえ、と…」

言えない!!
こんなオタッキーなラノベを読んでますなんて…言えない!!(泣)

「な… 内緒」
「えー気になんじゃん」

「オイオイ、その辺で止めといたり」
「朱裡ちゃん可哀想やで(笑)」
他の男子が面白そうに近寄って来た。

な…に?
私、遊ばれてるの?

「読書邪魔しちゃってゴメンね(笑)」
そう言って彼は自分の席に戻って行った。

なんだったんだろう
今の…

それでもバクバク言ってる心臓を撫で下ろしてため息をついた。
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