空に片想い
そして次の日
さらに次の日

毎日毎日堅斗君は私にしゃべりかけてくれた。
もう話さない日は無い程にいつのまにかそれが日課となってしまっていた。
でもしゃべると言っても
『え、デザート残すん!?じゃあ俺食べても良いやろ!?』
『なぁなぁ、ちょっと宿題見せてくれへんかな?』
とかくだらない事ばっかりだったけれど

何だか嬉しいんだ。

今まで男子と話した事なんて無かったから男子と話す事がこんなに楽しい事だなんて思わなかった。

でも…
不器用な自分は
『うん』とか
『良いよ』ぐらいしか言えない。

それにあの放課後以来
私から話しかけた事すらない。

せっかくあの彼が私なんかに話しかけてくれているのに…
もしかしたら彼氏が出来るチャンスなのかもしれないのに!!

でも私には…
何も出来ないまま1日1日が過ぎて行った。
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