空に片想い
私は階段を見た


点々と血の跡が残っている。


そこでやっと私の頭は回りだした。


階段から落ちた私を

堅斗が庇って…


「堅斗…」

何で寝てるの?

「堅斗…」


私がヒールなんか履いたから

私が遅刻なんかしたから


私が…


堅斗と付き合ったから…


「や…やだ」


まさか…
< 129 / 201 >

この作品をシェア

pagetop