空に片想い
「しゅーちゃん?」

聞き覚えのある声に

どれだけホッとした事か…


「お母さん!!」

私はお母さんに飛びついた。

今まで溜め込んだいたものが一気に流れ出た。


「うわぁぁぁあん」

「朱裡、もう大丈夫よ」


お母さんも真剣に受け止めてくれた。

優しい手…


私はお母さんの隣で手術室の前で待っていた。

他にも堅斗の家族が来ていた。


堅斗のお母さんは…

泣いている。

「堅斗~ッ」

…ごめんなさい

ごめんなさい。


心の中で何度も謝った。
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