空に片想い
「止めてください!」

ギュッとお母さんが私を庇った。


「これは事故だったのです…誰のせいでもないわ!!」

…お母さんッ


堅斗のお父さんが堅斗のお母さんに寄り添って「もう止めよう」って呟いた。


「あの人の言う通り…誰のせいでもないんだよ…誰も責める事は出来ない」

「…ッ」


堅斗のお母さんは静かに立ち上がり私を見つめた。

「取り乱してすみません…確かに、誰も責める事は出来ません」

「いいえ!!本当に…私のッ…せいで…」


堅斗のお母さんは私の頭を撫でてくれた。

そして優しく微笑んで
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