空に片想い
「酷い事を言ってごめんなさい…あなたの事は堅斗から聞いていたわ。」

「え…?」

堅斗…が?


「あなたの事が会話に出て来たのは入学式の日」

『クラスに暁 朱裡ちゃんって可愛いコが居るんだッ』


「そんなに…前から?」

そんな…

「二年生になって『朱裡ちゃんとクラス別れたーッ』ってショック受けてて(笑)…三年生になって『一緒のクラスだーッ』って喜んでて…」


私の目にも

堅斗のお母さんの目にも


いつの間にか涙が流れていた。
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