空に片想い
『今年こそは朱裡ちゃんに告白するんだッ』

「そう言って…何ヶ月か経ったら『朱裡ちゃんが付き合ってくれるってー!!』ってすっごく嬉しそうに言ってて…」


「堅斗…」

堅斗…

堅斗!!!!


知らなかった…

そんなに前から私のコト想ってくれてたなんて…

そんなに強い気持ちで想ってくれてたなんてッ

「朱裡ちゃん…堅斗のコト好きになってくれてありがとう…」

「…ッ、お礼を言うのはこっちの方です…」


私は…

堅斗に好きって言われて

すっごく幸せだった。


「私は今も…これからもずっと…堅斗が大好きです!!」


堅斗のお母さんはニッコリ笑って

「ありがとう」って言った。
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