空に片想い
―*―*―*―*

あの日

堅斗のお母さんは私にありがとうって言った。


ありがとうなんて言われる資格なんかないのに…

「…ッ、堅斗…」

堅斗…


「朱裡」

「…!?」


…え?

何で?


「りっちゃん?」


「…ちょっと、外で気分変えない?ちょっと話そうよ」

「うん…」


私は少し怖かったけど

自分の部屋のドアを開けた。


私の前に…りっちゃんが立ってる。


「りっちゃん…」

「朱裡…」
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