空に片想い
「じゃあ順番にくじを引きに来てくださいー」

私はくじを引いた。

「くじを引いた人から移動しして下さいね」
私はくじに書かれた“2”の番号を手がかりに席を移動した。

私の新しい席は一番窓側の席だった。
でも前の席も一番窓側の一番後ろだったので3つ上に行っただけだった。

「あ、朱裡ちゃん」


………!?


一瞬自分の心臓が止まった
自分の思考回路が止まった

「けん…と…くん?」
「隣か、よろしく★」
「…っ、うん」

息が詰まって『うん』を言うので精一杯だった。

やっと思考回路が動き出した
その瞬間嬉しさがこみ上がって来て…にやけるのを我慢するので必死だった。
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