空に片想い
チラッと隣の席を見る。

机の上に置いてある花

誰も座ってないイス


いつもなら『おはよ』って少し照れながら言ってくれる彼はもう居ない。

もし居たなら

きっと今『大丈夫か?』って頭をポンと撫でてくれる…


ううん…

その前にこんないじめは始まらなかったはずだよ…。


「…ッ」

泣いちゃダメ

泣いちゃダメ!!

私は必死にこらえた。


…なんだか朝のHRがいつもより長く感じられた。
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