空に片想い
「何…してるの?」

「べ、別に…」


私はチラッと自分の机の上を見た。

まだ書きかけだったけれど“人殺し”の文字があった。


「もしかして今までの嫌がらせって立川さんが!?」

「……」

…ちょっと

何か言ってよ!!

「ねぇッ」

―カンッ


立川さんは持っていた鉛筆を投げ捨てた。

「あんたが悪いんだからね!!」

「私…?」

「私…堅斗君のコト好きだったのに!!あんたは堅斗君の気持ちも命も奪ったんだ」

彼女はいつの間にかボロボロ泣いていた。
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