空に片想い
そして

卒業式…

「第78回 卒業証書授与式を始めます」


ついに…

この日が来たんだ

「暁 朱裡」

「はい!!」

私は椅子から立ち上がり

一歩踏み出した


卒業証書を受け取る

こんな紙切れが卒業の証なんて

小さい頃は納得いかなかった。

でも

大事な卒業証書。


次々と名前が呼ばれていく。

堅斗の順番になると、堅斗のお母さんが堅斗の写真と共に卒業証書をもらっていた。


堅斗…

本当なら

今日一緒に卒業してたのに。

これから一緒に未来を歩いていくハズだったのに。
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