空に片想い
「でもコレは…どうしようにもならない」

「そうだね…」

「もう私は後戻り出来ないんだ…堅斗の分まで頑張るって決めたから」

「うん…朱裡。一緒に強くなろ」

「うん…」


もう

泣くのは最後

「…ッ、うわぁぁぁぁああん」


いつものようにポンと撫でてくれるりっちゃん。

今までどれだけ助けられて来ただろうか…。


ありがとう

「ありがとう…りっちゃん」

「うん」

「私…もう行くね。駅でお母さんが待ってるの」

「うん」

「…またね」

「うん」
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