空に片想い
「俺ら…もう受験だし、最近塾とか忙しくて、なのに全然成績上がらなくて、イライラしてて…」

「うん…」

「…殴って悪かったな。痛かったろ?」


武君は優しくちーちゃんの頬を触れた。


暖かくて…

優しい…


「たけ…いつものたけだ…私の大好きなたけだ…ッ」


いつの間にかちーちゃんの目から涙が流れていた。

「千種…」


武君はギュッとちーちゃんを抱きしめた。

強く、優しく。


「ごめんな千種。こんな俺だけどさ…俺の彼女で居てくれないか?」

「たけッ…私、たけが大好きだよ!たけ以外考えられないもん」
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