空に片想い
2人の間に強い絆が結ばれたのを

私は確かに見た。


「良かったね、ちーちゃん」


ちーちゃんは涙目で
顔を少し赤くして
幸せそうに笑って


「ありがとう朱裡、栗」

なんだかその一言で私達も幸せになれたんだ。


「あれ、朱裡ちゃん?」


……?

………!?


「け、堅斗君!?なんで…」

「なんでって…俺野球部だし」


神様…こんなに嬉しい事があって良いのでしょうか?


「じゃあ、俺帰るゎ。またな武!」


……あ

帰っちゃうんだ。


「朱裡ちゃん、また明日~」

「Σば、バイバイ!!」


私はしばらく放心していた。
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