空に片想い
順番に入場していく。


カタン と私はピアノの椅子に座った。

ドクン ドクン


ドクン ドクン

緊張で少し指が震えている。


『頑張ろ』


うん…

頑張れる。


私はキュッと唇を噛んだ。

そして準備が出来た私は堅斗君…いや、指揮者を見た。

「大丈夫だよ」って目で伝えた。
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