空に片想い
「おつかれっ」


一番に声をかけて来てくれたのはりっちゃんだった。

「りっちゃん~ッ」


私は堪えていた涙が一気に溢れ出した。


「りっちゃん、ゴメン。みんな…ごめんね」

みんなが集まって来て「別に良いよ」って優しく言ってくれてるのに


涙が止まらなかった。


あんなに頑張って練習したのに

堅斗君が頑張れって言ってくれたのに


何一つ期待に答えられなかった。
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