【天使の片翼】
「ファラ。この際だから、告白してしまうけどね。
僕は、ファラのことが好きなんだ。
別に、さびしい気持ちにつけこもうって訳じゃない。
君が僕の事を何番目に好きでもいい。でも、これだけは忘れないで。
僕は、決して君を独りにはしないから。駄目なときは、いつでも頼っていいから」
そう。
僕にとっての愛は、見守ることだ。
それが、かなわぬ想いであっても。
ファラが幸せならそれでいい。
いつまでも、見守っているから。
あの天上に輝く星のように--。