テツの夏休み〜忘れられない日々〜

家に行くとおばさんが部屋に案内してくれた。
「この部屋がテツ君が使う部屋ね！ちょっと物置みたいだけど我慢してね」
「はい！ベッドがあるだけで十分です」と僕は苦笑いしながら答えた。
「あら、そう！ならおばちゃん安心したわ。テツ君に『こんなとこ住めるかよ』って言われるかと思ってたの」おばさんは笑いながら僕にそう言った。
「あっ、あとそこの机の上に昆虫採集の道具があるから自由に使ってね」
机に近づくと思わず笑顔になってしまった。
「ほんとだ！僕、昆虫採集とかしてみたかったんだ！」
「ほんと？喜んでくれてよかったわぁ。昆虫のことはタツヤ達に聞いたらなんでも知ってるはずよ」「おばちゃん！ありがと」
「じゃ夕飯が出来たら呼ぶからちょっと散歩に行ってみたら！でもあんまり遠くまで行ったらダメよ」
僕は「うん！」と返事をした。
それを聞くとおばさんは夕飯を作りに行ってしまった。


「じゃあタツヤ達に昆虫のことでも聞こうかな」と言ってタツヤの部屋へ向かった。