テツの夏休み〜忘れられない日々〜
タツヤ達の部屋に行くと
タツヤはクワガタを虫かごから
出していた。
「うわぁ!クワガタだ!」
僕が目を輝かせながら言うと、
「おー!テツ君!クワガタがどうかしたの?」
「僕、クワガタとかあんまり見たことないから驚いちゃった」
「じゃあクワガタとか取ったことないの?」タツヤは不思議そうに僕に聞いた。
「うん」僕は頭をかきながら答えた。
「ほんとに!?じゃあ今から取りに行くか!家の裏庭にクワガタの木があるんだ」
「行きたい!!」
僕は興奮気味にそう答えた。
「じゃあ行こっか!ほらシゲも行くぞ!」タツヤは絵日記を書いていた弟のシゲにそう言った。
「しょうがないなあ」
と言いながらシゲも渋々ついて来た。


裏庭のクワガタの木へ行くと、
「あぁぁ。クワガタいないや。昨日砂糖水塗らなかったからかも」タツヤは言った。
「砂糖水!?」僕はそう聞き返した。
「砂糖水知らない?砂糖に少し水を入れたやつのこと」
「そうなんだ!」
すると
「みんな〜ご飯だよ〜!」
遠くからおばさんの声が聞こえた。
「じゃあ飯行くか!」
タツヤはそう言って先に歩いて行ってしまった。
するとシゲが、
「テツ君!ご飯食べた後、砂糖水作ってみれば!台所に砂糖があるから」と嬉しそうに言った。
「うん!作ってみるよ」そうしていると前からタツヤが、
「お〜い。何してるんだよ!早く行こうぜ!」
「分かった。今行く」と言って走って夕飯へ向かった。
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