《先生と僕》〜タイムトラベルスイッチ〜
コンコン





納戸の扉がノックされた。





「奏人〜。ここにいるの?母さん買い物に行ってくるから、おやつ持ってきておいたよ〜。」






ガチャっと扉を開け、僕はお盆に乗ったプリンとアイスティーを受け取った。





「うん、ありがとう。いってらっしゃい。」






おっ。プリン、おいしそうじゃん。









僕は、床にお盆ごと置いて、プリンを食べ始めた。






うまっ!







母さんの言ったことはホントだったな。








あっという間に食べきりそうになり、最後の一口に手を伸ばす。





すると、スプーンを持つ手が、アイスティーのグラスに当たり、グラスが倒れてしまった。










バシャーッ!












やばいっ!!


アイスティーが全部こぼれた。






まだ一口も飲んでいなかったのにー。










それより!





床のカーペットを早く拭かなくちゃ。


シミが残ったら、母さんにもばあちゃんにも怒られるー!
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