《先生と僕》〜タイムトラベルスイッチ〜
「違うのよ…奏人君。」







「たった今、おつきあいの報告を聞いたばかりで、言いづらいんだが……。」









「奏人………。




私、認めたくなくて…

なかなか奏人に言い出せなかったんだけど……。」









「……な…に?亜由香…。」











「……お父さんの転勤が決まってね…遠くに引っ越すことになったの……。



もちろん、学校も…転校になるんだぁ…。」










えっ………。











「私、今の中学を卒業したかったし…何より…奏人と離れることが……つらくて……つらくて……。」









亜由香は、両手で顔を覆い泣き始めた。
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