《先生と僕》〜タイムトラベルスイッチ〜
僕が小さい頃から、よくじいちゃんが言っていた。




「奏人〜、いつか必ずじいちゃんがタイムマシーンを作って、奏人をタイムトラベルに連れてってやるからな〜。待ってろよ〜。」






タイムマシーンを作ることなく、じいちゃんは他界した──。






──と、思っていた。










じいちゃん………。









本当に、タイムマシーンを作ろうとしてたんだね………。













僕は、優しかったじいちゃんの笑顔を思い出し、なんだか瞼の辺りがじわ〜っと熱くなり、久しぶりに涙をこぼした。











じいちゃん……。










ありがとうね。
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