《先生と僕》〜タイムトラベルスイッチ〜
母さんは、号泣しながら






「奏人………!!!よかった…………。







本っっ当に……無事で…よかった……。」








と、声にならない声で言っていた。












「神様………奏人を無事に帰して下さって、ありがとうございます。






おじいちゃん……奏人を守ってくれて、ありがとう。」












母さんは……きっと、毎日毎日、僕の無事を祈ってくれていたんだろう………。








三週間で、こんなに痩せて…やつれて……。









きっと、食事もろくにとらず…寝ないで僕のこと……心配してくれていたんだろう……。






















僕は………知らず知らずのうちに、滝のような涙を流していた。

















「母さん……ごめんなさい………。








ごめんなさい…………。」
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