《先生と僕》〜タイムトラベルスイッチ〜





僕は、身体に異常がないか調べるために、数日間、検査入院させられることになった。









きっと、どこにも異常はないのに……………。











入院中、父さん、母さん、ばあちゃん、陸人が毎日来てくれた。









「兄ちゃ〜ん、どっかで死んじゃってたかと思ったよぉ〜!」







小5の弟、陸人は、僕が帰ってきてからこればかり言っては、時々泣く。










同じクラスの男子と女子の友達も一緒にお見舞いに来てくれたりした。












「ちょっと、アンニュイ奏人〜、うちらマジで心配したんだからねー!



どっか人目につかない場所で、倒れちゃてるんじゃないか…とか、変な奴に連れ去られたんじゃないか…とか、気が気じゃなかったんだからねー!」








「そうだぞぉ!奏人〜!


おばさんなんか、途中で倒れて一時寝込んで、大変だったんだぞー!」










そうだったんだ…………。










僕は、こんなにみんなに心配かけて………自分だけ、幸せな気分に浸ってたのか…………。
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