《先生と僕》〜タイムトラベルスイッチ〜
「………福井先生……まだ生きていたの?






とどめを刺さなきゃ………。」










菊池が一歩こちらに近付く。









僕は先生をそっと下ろし、立ち上がった────。







……瞬間、何かがポケットからチャリーンと落ちたが、そんなもの気にもとめず、菊池の方へ向かって行った。













「やめろぉ──────っ!!





福井先生に近付くなぁぁ────!!!」












僕は、菊池に掴みかかった!!









菊池は、僕の腕を振りほどいて、僕を思いっきり突き飛ばした。











「うわっ!!」







ガタガタッ!!




ドタ──────ン!!








僕は軽々と吹っ飛び、先生の近くに倒れた。


















「奏…人…………。」












「────えっ?」














先生…………今、何て…………?

















「奏人…………








また……私の…ために









立ち向かって……くれたんだ………。」
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