《先生と僕》〜タイムトラベルスイッチ〜
──────えっ!?
「亜……亜由香!?」
思わず、口からこぼれてしまった。
「………この、¨真っ赤なブタのキーホルダー¨
私が…15歳の時、引っ越し後…どこへいったのか、ずっと……探してたけど
やっぱり……奏人が持ってたんだね。」
あ…………。
¨真っ赤なブタのキーホルダー¨が付いた、亜由香の家の二階の合い鍵………。
僕は、制服のズボンのポケットに入れたまま
未来へ帰って来てしまったんだ……。
さっき、立ち上がった時、ポケットから落ちたのはこれだったのか!
「亜由香……いや…先生!
僕のこと…………
知っててくれたの?」