《先生と僕》〜タイムトラベルスイッチ〜
そして、なかなか家のインターホンを押す勇気が出なくて、しばらく家の近くで様子を伺っていた。

すると……

家の中から、5才くらいの小さな男の子が走って出てきて…

私は、その子の顔を見てビックリ!!


あなたにそっくりだったんだもんっ!!


そして、その子のお母さんらしき人も、家から飛び出て来て……

その人が

「こら!奏人ーっ!!待ちなさいっ!!」


と、言ってて………


ハッとした!



そこで、私は全てを悟ったわ……。



私、もともと、こういう事、けっこう信じるほうなの。



あなたが、もし『10年後の未来から来た人』


だったら……

今まで不思議に思っていたことが、全て繋がる………。




実は、私、在学中に3年G組のあなたに会いに行ったことがあるけど…


「『小田切 奏人』なんて生徒はいない。」

と言われて、不思議に思っていたんだぁ。

あなたには黙ってたけどね。


正直、その時は、あなたのこと、何者だろう?と一瞬怖くなったけど…。


でも、きっと、あなたは悪い人じゃないって思ったし、何か事情があるんだと思って黙ってたわ。
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