《先生と僕》〜タイムトラベルスイッチ〜
おじいさんは、一人、公園のベンチに座り、お母さん、おばあさん、奏人は、公園の遊具の所へ行っていた。



私は、ドキドキしたけど、奏人のおじいさんに、思い切って、全て話してみようと思ったの。


『へんな中学生が話し掛けてきた』と、思われるのを覚悟で……。



だって、私には時間がなくて、その日に、引っ越し先の家の方に帰らなきゃいけなかったし………。


何より…もう一度、あなたに逢える手掛かりが欲しかった……。






「あのぉ〜……隣、よろしいですか?」



「あぁ、どうぞ……。


こんなべっぴんさんが隣に座ってくれるとはありがたい。(笑)」





幸い、あなたのおじいさんは、優しくて、話しやすそうな人だったので嬉しかったわ。





私は、唐突に話し始めた………。




「……あそこで遊んでいるの、お孫さんですか?




小田切 奏人君ですよね?




私……未来から来た奏人君の、恋人です……。

福井 亜由香といいます。15歳・中3です。


奏人君には、しばらく会っていないので、たぶん、もう未来へ帰ったのだと思いますが…。



お誕生日も知ってます。
6月10日ですよね?」




唐突すぎて、何かのキャッチセールスかと怪しまれても仕方ない……。


『奏人のおじいさん』を信じみようと思った…。



きっと、この人なら、私の話をわかってくれる……って……。
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