《先生と僕》〜タイムトラベルスイッチ〜
「………………。


あの!それを使って、¨おじいさんがなんで死んじゃったか原因を突き止めて、あらかじめそれを予防する¨とかやってみるのはどうですか!?





私……何で、15歳の奏人が、私を好きになってくれたか、わかりません。


たまたま、10年前に来てみたら、私に出逢った…だけかもしれない。


でも……もしかしたら、奏人は、10年後の私に先に逢っているんじゃないかな?……って。


そんな気がして……。





私……奏人君にもう一度逢って、恋人になって


また、おじいさんに会いたいです……。」





「ありがとう…。亜由香さん。


優しいお嬢さんじゃな。

こぉんなべっぴんさんの上に、こんなに優しかったら、そりゃあ未来の奏人が惚れるのも無理はないわ。はっはっは〜!




だがな……亜由香さん。
やはり、むやみに歴史を変えるのは良くない。


わしは、運命に逆らわず、自分の寿命をまっとうしようと思っておる。」








「……そうですか……。



なんだか、切ないけど………。




わかりました………。」
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