《先生と僕》〜タイムトラベルスイッチ〜
“ 私は、その《1回》を、どうやって使おうか悩んだわ。




奏人と離れる前の日にでも戻って、未来で必ずまた逢う約束を交わすか。




奏人が帰った10年後の世界に行って、25歳の私と、15歳の奏人が、既に出逢っているかどうかを確かめるか……。







でも……。








ちょっとだけ、覗いてみたい世界があった…。



それは






20年後の未来────。









待っていれば、いつか訪れる。

それに、一体どこの場所へ行ったら、未来の私たちに会えるかわからない。

でも、きっと私なら………。



あそこに戻るはず………。
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