《先生と僕》〜タイムトラベルスイッチ〜






おじさん、おばさんは、やはり10年前より少し老けていた。











おばさんは、まじまじと僕を見た後




「奏人君なのね…………。





本っっ当に、あの時のまんま…………。





なんだか、懐かしいわ……。」





と言って涙ぐんでいた。







おじさんも


「いや〜…奏人君、ジロジロ見てすまなかったね。





実は、亜由香から、君のタイムトラベルの話を少し聞いていたんだがね………






やはり、自分のこの目で確かめるまでは、半信半疑だったんだ……。








でも、君を見て確信した。





こういうことも、起こりうるんだ…って。







だって君は、本当にあの時のままの姿なんだから。







『似てる』なんてレベルじゃない。







10年前のことだが、おじさんはハッキリと覚えているよ。








君は、間違いなく、あの時の奏人君だ。」
< 271 / 281 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop