《先生と僕》〜タイムトラベルスイッチ〜
「何…これ?」




ガサッ…。




亜由香は封筒を開けると


「一万円…??」





「10年前、亜由香から借りた一万円だよ。」




「…あ〜!奏人、覚えてたのぉ!?


…よかったのにぃ〜。出世払いしてくれれば。(笑)」






「覚えてるよ〜!僕にとっては、ついこないだのことだもん。(笑)


それに……大切な一万円だったんでしょ?

おじいちゃんとおばあちゃんが、亜由香の中学入学祝いにくれたって。」




「うん。…じゃあ、確かに返していただきました。」





「ありがとうね。貸してくれて。」
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